Kindle Unlimited書籍レビュー 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門  【新社会人におすすめ】


レビューの概要

Kindle Unlimitedで読める仕事で使えるロジカルな論理付け・根拠付けの方法を丁寧に解説した本です。

今回紹介する書籍

「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門 Kindle版
別所栄吾 (著) 形式: Kindle版

注意事項

本記事に記載されている内容は、図書の作者の意見だけでなく、本記事執筆者の私的な見解であることを最初にお断りさせていただきます。

本書の概要

根拠を組み立てる際に必要な論理を詳細に説明している本です。

本書の構成は会議中の提案などで想定される反駁に対して、どのように論拠付けを行えばよいか、というところを手短な考え方が1Pと、その例1Pという構成で解説されている。

本書のアジェンダ

※箇条書きはアジェンダへの一言レビューとまとめ

  1. 「それ根拠あるの?」と言わせない完ぺきな根拠の作り方
    • 「主張」、「事実」、「理由づけ」が理解を得るためには必要という切り口で、それぞれが足りないとどのような論理の穴ができるか、説明しています。
      • 「主張」:以下2点により支えられる。足りなければそもそも何を言っているかわからない
      • 「事実」:足りなければ論理が飛躍する
      • 「理由づけ」:足りなければ共感されない
    • また、どうしても論理的に飛躍してしまう場合は、上記の3点を繰り返し考え、小さな主張を繰り返すことで目的の主張にたどり着くことができると解説されています。
  2. 「結局、何が言いたいの?」と言わせない共感されるストーリーの作り方
    • 本章では「必要」に対して理解を得るために、妥当性や想定問答を考えましょうという話と、ゴールを必要と思ってもらうための「3段論法」・「なぜなぜ分析」について解説されています。
    • ゴールへの道筋へ上記手法のほかアジェンダ1の3点を組み合わせることで効果的になると言及されています。
  3. 「それ、あんまり興味ないかも」と言わせない刺さるメッセージの作り方
    • 自発的 な動きをしてもらうためには「理解→納得→共感→行動」が必要で本章では納得から先を説明するため、「根拠」「事例」「手順」「なぜ必要か」「話し方」の流れで話が進みます。
    • ここは根拠は明確な言葉と事例で説明すること、手順はそのままの意味で言語化して説明すること、そして何が得られるか何に関心があるかを掴んで必要なことを説明する、という流れで進みます。
  4. 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせない伝わる構造の作り方
    • 3章と被る部分もありますが、ここでは「理解→納得→共感→行動」をいかに上手に伝えるかという解説です。
    • ポイントは全体感の説明、要点を絞った説明、例示の3点が大事と説明されています。

本書で得たこと、使いたいなと思ったこと

  • 1章、2章は論理の泥臭さが良くわかる良い例示が多く、参考にしたいと思いました。どんな詰まった資料もこのような細かな検討を繰り返して作り上げられているということがよく理解できます
  • 根拠付けという観点では論理的かつ手順化された手法を学ぶことができます。特に1章で言及される「主張」、「事実」、「理由づけ」はシンプルで強力なロジックと感じました。難しい課題を検討する際は本書2章の論理でゴール設定、論拠を1章の内容で詰めるというような使い方をしたいと感じました。

関連して読みたいもの

同様にKindleで読める以下を一緒に読むことをお勧めします。

  • 理由付け、根拠付けをした後の会議の組み立てや話し方、ポイントを踏まえた話し方といった点では以下の書籍がより参考になると思います。
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